スクーターライドアウト2010@伊勢志摩に寄せて
写真・文:隅本辰哉
photo & text by Tatsuya Sumimoto
“SKOOTER RIDEOUT! 2010 @ 伊勢志摩”
日程:2010年11月20日(土)〜11月21日(日)
場所:三重県志摩市
主催:スクーターライドアウト実行委員会
協賛:BGM/SCOOTER CENTER GmBh(ドイツ・スクーターセンター)ほか
協力:志摩市/志摩市観光協会/国内各クラシックスクーターショップ・クラブほか

走りと食を楽しみ、仲間と語らう
伊勢志摩を満喫できたSKRO!
昨秋行われたツーリングタイプのイベントがことのほか素晴らしく、
そして自分なりに心底楽しめたのでレポートを寄稿してみることにした。
ダイナミックな景観、そして絶品の海の幸……
まさに伊勢志摩エリアを目と舌とで味わいつくすスクーターライドアウト!
【 伊勢志摩へ向けて 】
2010年11月19日、東名高速を豊川ICで下り伊良湖岬を目指すボクがいた。ライドアウト型イベントと銘打った「スクーターライドアウト2010@伊勢志摩(以下、SKRO!)」への同行取材が目的だ。もっと言うと前泊して主催者へのインタビューをしておきたいという希望から、前日の19日に伊勢志摩を目指しているわけだ。
それにどうせならフェリーを使って旅気分を高めたいという思いもあった。いつも地べたを移動してばかりのため、船に乗る(=陸を離れる)という行為がことさら新鮮だ。およそ55分という快適なクルーズを終えて鳥羽に着くと、すでに陽は暮れていた。宿に着き、すべきことをして、風呂をいただき、ちょっぴり酒の席も楽しんだところで明日に備えて休むことにした。
ちなみにライドアウトとは乗って出かけるを意味しており、世界的にもスクーターラリーとは別ものとして確立されている。集まるというニュアンスのラリー型に対して、走ることを楽しむためのイベントがライドアウトということになる。
【 SKRO!が動きだす 】
走りをメインとするSKRO!だが、目をつり上げて攻めの走りでワインディングを駆け抜けるというものではない。速く走るのもゆっくり走るのも、すべてマイペースで楽しむというのが基本だ。
それにスクーター好き同士が集まり、走り、食べ、飲み、話し、楽しむ……という趣旨だけに、2日間を共にすることできっと参加者同士うち解けることもできるだろう。
さて当日の朝。集合場所の伊勢神宮には愛車を積んだトランポでやってくる参加者も多い。それぞれが準備やお伊勢参りをしてスタート時間を待つ。
なかには調子が悪いのかセッティングをしている者まで。すぐに誰かが口をだし、手を貸す。そうこうしていると、ほぼ定刻に移動開始。
さすがに50名にもおよぶ参加者数ともなれば、信号で車列も途切れてしまう。ボクは途切れた後続側を走っていたが、曲がり角には誰かが止まり誘導してくれるので問題なく今夜の宿泊地である賢島の弁天荘まで到着できた。しかし全員が到着したときは予定より少し遅れていたことから、午後は自由行動にすると主催者の発表があった。
【 主催者の意図、世界の注目 】
ここでちょっと主催者の意図するSKRO!について触れておこう。
そもそもSKRO!とは、熱狂的なランブレッタ乗りである北川さんと磯谷さんというお二人の情熱が生みだしたイベントだ。
「ごく個人的な、何人かで走るツーリングの延長線上にあって、走って知らないところへ行って楽しむ。ただそれだけのシンプルなイベントがあってもいいかなと思って……」とは磯谷さん。そして北川さんも「僕らも楽しみたいというのが一番ですね。走って楽しかったというツーリング独自の爽快感とか、走ることの疲労感とか、そういったものを味わえるイベントにしたかったというのが本音です」と考えているそうだ。
主催者がランブレッタフリークだということが先行してしまったのか、ボクが乗るアプリリア・スカラベオ400ie以外はクラシックスクーターばかりという状況。しかし世界からは「日本でも走るイベントへのニーズがあるのか!?」と、逆に注目を集める。
じっさい走ることに重きを置いたイベントであるにもかかわらず、クラシックスクーターが大挙して参加しているところがじつに興味深い。走りたいというスクーターオーナー、そして走れるコンディションを維持したクラシックスクーターが多数存在しているということにほかならないからだ。
【 楽しむ術に長けた参加者たち 】
初日午後の突発的な自由時間ではあるが、各々が少数のグループを作り出かけていく。じつに走り慣れているし、イベントの枠の中での楽しみかたを良く知っているなと感じた。知らないエリアで「自由にどうぞ」と放り出されたと想像してみてほしい。好き勝手に周辺探索したり、美味いものを探しに行ったり……とはなかなかならないだろう。もしかしたら旅の開放感と伊勢志摩ならではのロケーション、それになにより獲れたての海の幸の美味さにつられてしまったのかも知れないとも思いつつ、ボクはボクで焼きガキを食べに行くグループへと加わった。
道中、ときおり海岸線を望みながら緩急の効いたワインディングを楽しむ。このときチューニングランブレッタのポテンシャルに驚かされた。じつはランブレッタとツーリングするのは初めてなのだが、スカラベオ400ieでも気を抜けば置いて行かれてしまうほどの速さである。しかも耐久性も高そうで、不安なく走れるチューニングレベルの高さに二度驚かされた。ランブレッタ恐るべし。いや、チューニングレベルが高いのかもしれないが、そこは機会があればインプレッションしてみたいところではある。
【 走りも食もこのうえなく堪能 】
牡蠣はその場で焼かれ、その新鮮さから本当に美味。ボクは牡蠣のほかにサザエもオーダーしてしまった。このグループの中には生牡蠣をオーダーしている人もいて、それを見たとき「あぁやられた!」なんて思ったりもした。
宿に戻るとほどなく夕食の宴。たっぷり用意された海の幸、そして酒、気分は上々である。途中でジャンケン大会もあり、皆の笑顔で幕を閉じた。
この午後の自由行動から宴会までの流れはじつに気分爽快で、目も、気持ちも、もちろんお腹も満足のいくものだった。同時に「乗って動いて楽しもうというイベントなので、1日中楽しみたいからこそ宿をとったという流れです。正直場所ありきではなく、走りありきで場所があったという感じなのですが、僕ら的にアクセスもよく、ロケーションの素晴らしさと走り応えのあるワインディングが共存しているところから伊勢志摩がいいだろうということになりました」という主催のお二人へのインタビューが実感できるものだった。
【 伊勢志摩を味わい、仲間と語らう 】
翌日。
晴天の中、まずは連なって走る。これも楽しいが、集合場所が決められているので速く走りたい連中がグングンとスピードをあげ見えなくなった。合流後、主催者から挨拶がありイベントも終了。
走ることを楽しむのと同時にダイナミックなロケーションを目に焼きつけ、新鮮な海の幸に舌鼓を打ち、夜の宴はほろ酔い気分で楽しかった1日を語り合う。こんな贅沢なツーリングイベントはじつに久しぶりだ。
主催のお二人も「自分たちの楽しみのためにやってみたら仲間が増えたみたいなところがあり、今回だけでも普段話さない人とだいぶ顔見知りになれたことが嬉しい」と、まずまずの感触をもってイベントを終えることができたようす。
ただ今回はクラシックばかりの参加となってしまったが、ぜひモダンATスクーターにも参加してもらいたいということだ。
【 次回開催にも期待 】
「日本国内に素晴らしいと感じられるエリアは数多くあるけれど、一度スクーターで存分に走ってみたいと思っていたエリアの一つに伊勢志摩が、いつもどこか頭の片隅にあった。入り組んだ無数の入り江と、山深く、緑溢れる稜線とが織りなすダイナミックな景観を堪能出来る伊勢志摩というエリアの素晴らしさを、ぜひ多くのスクーター好きに味わってもらいたいとも思っていた」
これはボクのwebサイト「Buono(http://1964elcamino.jimdo.com/)」でSKRO!を紹介し、参加を呼びかけたときの文言だ。今回の同行取材でこのことを再確認できたし、事後となった現在も「多くのスクーター好きに味わってもらいたい」という気持ちは変わらない。それほど素晴らしいロケーションと、ことのほか美味い海の幸という魅力を多くの方に伝えられたらと願う。
それと主催者が言うように、モダンATスクーターの参加も期待したい。クラシックモデルに興味があるなら話してみればいいし、逆にモダンATスクーターの良さをネタにトークバトルしてみるというのもおもしろそうだ。
ともかく第2回、間違いなくボクは参加する。
隅本辰哉 (すみもと たつや)
フリーランスエディター・フォトグラファー・ライター・プランナー
スクーターを軸にしたライフスタイルと趣味を提案するWEBマガジン「Buono(ボーノ)」主宰。長年に渡り二輪業界に携わり、数多くの雑誌やメディアで精力的な取材や執筆を手掛ける。現在では特にスクーターに特化した取材・執筆活動を展開し、モダン/クラシックのボーダーラインを軽く超えるフットワークのよさとフェアな視点から執筆されるインプレッション記事には定評が有る。趣味はクラシックカメラと自身の愛車でもある’64 CHEVY EL CAMINOでのドライヴ。
Buono (ボーノ) http://1964elcamino.jimdo.com/
SKRO!2010 主催者フォトレポート

おかげ様をもちまして、スクーターライドアウト!2010@伊勢志摩は無事に開催/盛況を以て無事に終了致しました!
ご参加頂きました皆さん、協賛ショップ・企業各位、開催にご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました!
第1回目の開催、また台風による順延もあり、主催メンバーも、どうなることやらとハラハラしながら、準備を進めていましたが、開催両日は11月下旬とは思えない好天に恵まれ(なんと、11/20のお昼過ぎの段階で17℃!)、宿泊・当日参加を含め、全参加者46名の皆さんと、スクーター43台が秋の色濃い伊勢志摩路で思い思いの走りを楽しみました。
また、夜の宴会も楽しく盛り上がり(景品をご提供頂きました皆様、本当にありがとうございました!)、良い意味でフレンドリーで温かい空気感の中でスクーターを思い切り楽しむ事の出来た2日間でした。
イベント後もMixiや参加頂いた皆さんのブログを楽しくチェックさせていただき、「やって本当に良かったなー!」というのが率直な感想です。
ここ数年、国内はもとより、海外でもシーンの停滞が囁かれていた日本のスクーターシーンですが、何の事無い!まだまだ盛り上がって行ける様な手応えを感じています。
西は広島から、東は千葉からのご参加も有り、全国各地の熱いスクータリストの皆さんが、今回伊勢志摩に集まり、スクーターの生産国、年式、車種の違い、新旧関係なく、参加者全体がお互いのマシンをリスペクトし、みんなで楽しもうと言った空気感や、皆さんの笑顔には本当に心打たれる物が有りました。
色々な楽しみ方が出来る故に、志向や趣味によって細分化されつつ有る感もある日本のスクーターシーン。共通かつ乗り物本来の楽しみ方の一つである、「走る事」の楽しさにフォーカスをあてて、その楽しみをスクータリストみんなで分かち合いたいと今回の開催を決意しましたが、本当にやって良かった!!!です!
気の早い話ですが、また来年SKRO!が開催出来れば良いなと思っております。
そして、日本のあちこちで、規模の大小関わらず、スクーターラリーやミーティング、ライドアウトが増えて行き、年に2〜3度はどこかで皆さんにお会い出来る様なシーンになれば良いなぁと心から願っています。もちろん、LamMagとしても、ビッグランブリング、そして規模の大小に関わらず、全国各地のスクーターイベントに出来うる限りのご協力をさせて頂ければと心から思っておりますので、情報がございましたら、ぜひお気軽にご連絡頂ければと思っています!
。。。。。長くなってしまいました、スミマセン!(汗)
雰囲気は写真やビデオを見て頂くのが一番早いですね!
ビジュアル作成を初め、今回の開催にも大きな協力を寄せて下さいました、
広島リアーズのスミイナオさんと、今回のイベントの取材協力、開催に関しまして全面協力してくださいました、スクーターWEBマガジン、
Buonoの隅本辰哉さんが写真をご提供、愛知県のベスパ教信者さんがビデオをご提供下さいましたので、ぜひご覧下さい!
【写真の扱いについてのお願い】
この記事内の写真の著作権は、E=mc2/スミイナオ氏と隅本辰哉氏・Buono(ギャラリー最後部5枚及び記事内カバーフォト)に帰属致します。
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Video by ベスパ教信者さん
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SCOOTER CENTER GmBh(ドイツ・スクーターセンター)
MORRIS LAMBRETTA(タイランド・モーリスランブレッタ)
MID LAND FLYERS S.C.
FOOT THE BOARDERS
REARS
ベスパクラブ神奈川 / VCKRT
Lambretta F.C. TOKYO
Facing Facts / Mr.Jimmy
SOLOWS
ビンテージスクータークラブ広島
TVC WORKS(津山ベスパクラブ)
とみーず
イタリアンスクータークラブ大分
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スクーターデイズ編集部
志摩市・伊勢志摩国立公園
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